中学生の接待

昨日は1学期の終業式。当然、通信簿が返されてきたろうから用紙を配って中2生に書かせると…

「ああ、書きたくない…」
「何で美術はいつもさ~…」
「あの先生、おかしいって!」

など、意見が紛糾。まあまあ落ち着いて…(笑)

そんな中、「5」がズラリと並ぶも体育だけなぜか「3」になっている女子に理由を聞くと、その女子は「はあ~っ」とため息をついたあとに、運動がホントに苦手なんです…と吐露。まあ、それは仕方ないか…(笑)

お次はその後ろ、先のテストで学年1位を取った男子のものを見ると、5教科はさすがに「5」が並ぶも、技術家庭と美術と体育が「4」になっています。

イタタタ…二高は前期を受けるなら平均評定4.8以上必要だから、「4」はなんとか2つまでにしてもらいたいんだけどな…

「美術は何点だったの?」
参考までに尋ねると、「テストはありません」と男子。

「技術家庭は?」
「85点です」

「う~ん、それは4でも仕方ないか…体育は?」
「95です」

「え?それで4?なんで?」
「興味、関心、態度…」

辺りから笑いが起こる。
自分でその項目を言うのは確かにおかしいかも(笑)

「態度が悪いのか?」
「あ、いつもふざけているから…」

フフフ、まあでも、男子はそのぐらいの方がたくましいわい!
そんなんで4をつける先生の方が器が小さいわッ。
そんなのに気を遣ってヘコヘコするような人間にはなるんじゃないぞ。

そのあと、並んで座る男子からも受け取りました。二人とも美術で落としています。
「お前もお前も…いったい何?なんで美術だけこんなにカラい評価なの?ふざけて書いてんだろ」

すると二人とも不満爆発。
「あの先生、おかしいんだ!」
「そう!マジメに書いてんのにさ」
「女子ばっかりいい点つけて男子には!」

するとさっきの女子が参戦。
「女子ならみんなじゃないよ!〇〇先生なんて可愛いかどうかで決めてる。可愛い女子には5でさ、あたしたちはダメ」
そう言って隣の女子の肩に手をポン。

道連れにされたその子は苦笑しながらうなずく(笑)

「おい、イッペイ!そうかぁ?この二人、オレは十分可愛いと思うんだけどな」

女子二人がキッと睨みつけるようにその男子を振り向く。

彼は困って「あ…う…うん…(笑)」

「なに笑ってんの!」「ひどい」と女子。

いや~面白い!さっきまで自分は可愛くないから4みたいなことを言ってたけど、可愛いと言われたいのはやっぱり女性の心理なんだろうなぁ。

そんな中、また別の女子からもらったものを見て目が点に。

「おお、5,5,5,5,5…オール5!」

私の驚きに周りからもスゲーの声。

「オール5たぁ、すげえな!まあ成績優秀だからな~。でも実技でも5を取るのはなかなか難しいだろうに。秘訣は?みんなに教えてやって」

いつも可愛らしい笑顔を振りまき、愛想がよくお上品なその女子は、私の問いに驚くべきことを言いました。
「先生に興味のないことでも話しかけてるから」

「…ハイ?」

一瞬、なんだかよく分かりませんでした。

「なに?つまりさ…、自分に興味のないことでも、相手が興味のありそうなことなら関心を寄せて話しかけるということ?」

まさかな…とは思いつつも尋ねると、その女子は笑顔で「ハイ」と返答。なに~~~!!!

確か、私の座右の書である『人を動かす(デールカーネギー)』の中にあったぞ。

人に好かれるには、何をおいてもまずは相手に「誠実な関心を寄せる」ことだと。それを中学生でマスターしてやがんのか…恐るべし…。

すると後ろの男子、「俺なんて美術の先生に全力で話しかけてるのにダメだ!」

これにはクラスも大笑い。

しっかしなあ、今の中学生は先生にここまで”接待”してあげてるんだねェ…涙ぐましいこと(笑)