不安を取り去りたい②

おとといの中3授業後―

帰り際に「先生、ありがとうございました」とある男子が頭を下げました。

「ありがとう?何が?」

「いや……先生のおかげでテストのとき集中してやれました」

この男子は勤勉で、みやぎ模試の5科目偏差値が急上昇(54⇒62⇒67)するも、校内テストの得点はパッとせず、300点台で変わらぬまま推移してきました。

その原因は……極度の緊張です。

・校内テストは内申点に直結するものだから緊張する

・試験直前は緊張がマックスに

・一つ分からないところがあると頭が真っ白になってそこからミスが連鎖する

ということを過去に何回も聞いてきました。それが―


「今回は緊張しなかったんだな?」

やや興奮気味に聞くと、「はい、落ち着いてやれました」と男子。

「ほ~う!それはよかった」

「先生のおかげです」

「だから、それはなんで?」

「いや、面白い話をしてくれたから」

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テストの3日前。

各自、自由にそれぞれのやるべきことを進めていく中、その男子は硬い表情で中空をぼんやり見つめていました。

「お~い、大丈夫かい?」

笑顔で声をかけるも、男子の表情はカッチカチ。3日前にしてもう始まったようです。。。

(んもう~~~…、どうしてそう簡単にパニクるかな~~~…)

「よし、いっそ滝に打たれてくるか!そうすれば…」

ナイスアイディアがひらめくも、男子の表情は硬いまま…。

「よおし、こうなったらアレだ、勉強なんておいといて焼肉行くか!国分町に行こう!」

これにも男子の表情は変わらず。でも、ほかの男子が「国分町だって」とクスクス笑う。

まあ冗談だけど、とにかくこの閉塞感がいけないな。

これを派手に破る何かをしなくてはまた同じ結果になってしまう…

こう考えた私は、国分町つながりで、自分が高2のときに友達とそこに行ってボッタクリバーでしこたまやられた話を披露したのでした。

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「あのとき、あの話をしてくれたじゃないですか。あれで気が楽になって…」

その後点数を聞くと、返された数学も社会も90以上で中でも社会は学年トップの98でしたと笑って話してくれました。

「いや~、あんな話が意外なところで役立って良かったよ(笑)」